学校で教師ができるアセスメント 橋 あつ子 著 - 北樹出版の大学教科書

北樹出版の大学教科書

前のページにもどる

学校で教師ができるアセスメント

学校で教師ができるアセスメント
理解と支援のために
橋 あつ子 
価格: 2,200円+税

商品の紹介

2025年7月28日ごろ全国の書店にて発売予定です。

個々の子どもの特性に目を向け、環境や関わりを変えることで、子どものより良い成長へと繋げる、学校でできるアセスメント入門書。子どもの輪郭がくっきり見えてくる「メガネ」としてのアセスメントを、実践に役立つよう具体的に解説。理解に役立つよう図解も多く、すぐに使えるチェックリスト等も収録。



目次

第1章 アセスメントは指導の設計図
その子の輪郭を見える化するアセスメント
心理検査の可能性と限界
身近な教師が生活の場で行うアセスメント
全体で収集している情報を一次アセスメントに活かす
アセスメントも三 段階で
「個別最適化」や形成的評価の充実と連動させる
支援を見つける考え方を学ぶ
*コラム:学業領域におけるRTI モデル

第2章 アセスメントの領域と視点
大切な日々の観察
環境因子を調整する
社会モデルで考える
状況を見る観察眼を鍛え、特性を推定するプロセス
個の理解に使えるツールの活用
アセスメント力を確かなものにするために

第3章 三つの教育的ニーズに分けてアセスメントする
何はともあれ教師による観察から
三つの教育的ニーズに分ける
誰もが観察可能な行動を記述する
否定形ではなく肯定形で記述する
下位項目ごとに観察する
客観的な物差しを当ててみる
教育アセスメントの強み
さらに詳しく見るためのツール
要支援ケースから、支援を工夫すべき状態へ

第4章 読みの困難とその支援
集団場面でのさりげない観察から
アセスメントや観察力を鍛える課題分析
浅い認知処理の観察
深い認知処理の観察
ツールを使ったアセスメント
わかったことから即支援

第5章 書きの困難とその支援
書けないつらさを理解しよう
作品からアセスメントする
書きの困難のタイプ
書くことより、考えて表現することを重視
さらなる観察と対応
書きの困難への合理的配慮
書きの力を育て表現力を伸ばす指導をより精緻なアセスメントを可能にするツール

第6章 聞く・話す困難とその支援
「聞く態度」とは異なる「聞いて理解する力」について
聞こえすぎの苦労も
聞く困難についての観察のポイント
聞く困難への支援
話す困難についての観察のポイント
話す困難への支援
さらに詳細なアセスメント
言語処理全体を見渡す

第7章 計算や推論の困難とその支援
算数・数学の能力をどう見取るか
つまずきに気づくためには
計算・推論の指導と支援
困難に気づき、適切な支援を

第8章 不注意のアセスメントとその支援
行動面の困難について
「不注意」という特性
注意機能のどれが弱いか見極める
注意力を発揮しやすい環境づくりから
注意力維持を高める体験を
実行機能を鍛える

第9章 多動性・衝動性のアセスメントとその支援
落ち着きのない子どもとは
保護者からの情報の活用
抑制系の発達
落ち着きのなさへの支援
肯定的注目を使う

第10章 対人関係や社会性のアセスメントとその支援
対人関係や社会性の発達を見る視点
発達の偏りという視点
観察による気づきのポイント
客観的な指標を使う
その子にとって有用な目標と特性に応じた支援
目標設定は本人が望む実態に即したものに
特性に応じた支援方法のポイント
*コラム:学びのエージェンジー

第11章 感覚の視野からアセスメントとその支援
行動の根っこにある「感覚の問題」
発達の土台に感覚ありき
感覚の調整に特徴があるとどういう不都合につながるのか
仮説を立てたら、裏づけを
感覚の処理に特性がある人への支援

第12章 子ども本人を中心に据えた支援を実現するために
まず特性の理解と把握を
子ども本人を支援の中心に据えるためにも
負の側面に気づくのは成長であり危機でもある
困難や障害と自分そのものとを切り離す理解
自分成長計画を立てる際の優先順位の立て方
緊 急 性
達成可能性
有 益 性
*コラム:インフォームドコンセントとインフォームドアセント

第13章 アセスメントを今日的に活かす
複数の教師によるアセスメント会議
本人参加のアセスメント会議
集団の場での指導に発展させる
*コラム:心理検査の実施資格
背景特性支援対応表



著者紹介
橋 あつ子(タカハシ アツコ)
早稲田大学大学院教育学研究科教授
障害児と接する仕事を志し、千葉大学教育学部で特殊教育を学ぶが、臨床心理学に魅せられ専攻。公立小学校で重度重複障害児学級、障害児学級、通常の学級の担任を経験。学校グループトレーニングなど、開発的カウンセリングに関心を寄せ、通所言うの学級経営に生かしてきた。この間、横浜国立大学大学院で学ぶ。その後、教育センター指導主事、小学校教頭、早稲田大学非常勤講師(兼業)を経て、2008年早稲田大学教職大学院設立時に同大学院准教授。その後、現職。
主著:『私学流 特別支援教育』(編著、学事出版)、『私学流 多様性をインクルージョンする』(共編著、学事出版)等。

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0781-2
判型: A5並
ページ数: 160
ジャンル: 教育
刊行年: 2025年08月20日

AmigoDatabase - 管理