2020年3月に刊行された『ふらっとライフ―それぞれの「日常」からみえる社会』(ふらっと教育パートナーズ編/代表・伏見裕子)のオーディオブック(スクリプト画像付き)をご視聴いただけます。
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このオーディオブックは、書籍『ふらっとライフ』が誕生するきっかけとなった、大阪府立大学工業高等専門学校(以下、本校)の人権教育プログラム「ふらっと高専」の学生支援ツールとして作成したものです。
本校には、さまざまな理由で、本に印刷された大量の文字情報から情報を得るのが難しい学生がいます。しかし、本を「読む」方法は一つではありませんし、人権について学ぶためのテキストが、学びのバリアになってしまっては元も子もありません。本書の刊行後、そんな風に思っていたところ、アナウンス経験のある水田さんがぜひ協力したいと言ってくださり、また本校人権教育推進室長の鯵坂先生が(コロナ禍の影響もあって)動画編集に長けていたことから、この企画が実現しました。
録音に際しては、いろいろな場所や方法を試しましたが、結局、写真の通りwebカメラのマイクとPCの無料ソフトだけを使って、高専の小さな会議室で行われました。そのため、どうしても学校内の「日常」で不意に入ってくる音(ドアの開閉音やカラスの鳴き声、車の通る音、工事の音など)をカットしきれなかったり、章の途中で部屋を移動せざるを得なくなって声の響きが変わってしまったりするなど、手作りの要素で溢れています。
とにかく学生支援のために、と思って作ったオーディオブックですが、すべての章やコラムの録音・動画化が終わった時、ふと、多様な読み方を必要としているのは、学生だけではないのではないか?という考えが浮かびました。せっかく『ふらっとライフ』を購入してくださったのに、内容にアクセスできない・しづらい方がいらっしゃるのではないか(それは、「ふらっと」ではない!)。
また、本の読み方が一つではないことを、広く一般の方に利用しやすい形で示すことは、本書の趣旨に照らしても、重要なことなのではないか。そのように考えて、このオーディオブック作成に関わってくださったメンバーや、本校の中田学生担当副校長、そして北樹出版の椎名さんに相談したところ、皆さんそのことを理解してくださり、必要な手続きに協力してくださって、このような稀有な場を出版社のホームページ内にご用意していただくことができました。
このオーディオブック作成にあたっては、映像や音声技術のプロが関わっているわけではなく、聞きづらいところなどが多々あるかとは思いますが、作成の趣旨をご理解の上、ご活用いただけますと大変うれしく思います。多様な「読み方」が、「人間としてのあたりまえ」の一つになることを願って……。
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