商品の紹介
社会病理の背景にある人間の「根拠なき不安」を解消するため、様々な哲学者の思想を継承しつつ新たな認識論を提言。「主客分離」による認識から「主客未分離」への移行により、際限なき欲望やニヒリズムからも自由になる道筋を指し示す。金融論・経済哲学を専門とする著者が、人間存在をその根底から問う渾身の書。
1 出発点を問う 1 出発点を吟味する 2 出発点の認識へ戻る 3 システム、認識を問う 4 根拠を失った社会を問う
2 認識を問え、自己を問え 1 われわれは現象を認識しているにすぎない 2 われわれはあるがままを認識してはいない 3 物体は幻想だ、実在ではない 4 私は幻想だ、実在ではない 5 私は主人ではない
3 認識は生まれた 1 進化が自我の認識を生んだ 2 認識は無前提ではない
4 欺瞞と隠蔽のイデオロギーを問え 1 欲望主義、功利主義を問え 2 欺瞞と隠蔽で武装するイデオロギー
5 科学を問え 1 科学は本質的問題に答えていない 2 科学の認識は問われていない 3 あろうことか、科学は哲学、宗教の主人となった 4 哲学なき学問は学問ではない
6 死を問え 1 死の恐怖と直面せよ 2 死を実在すると勘違いする 3 死の恐怖は生を隠す 4 認識の木は死の木だ
7 幻想から覚めろ 1 幻想から覚める 2 非対称的認識を問う 3 主客未分離を知っている 4 背景があっての風景だ(脳を超える)
むすびにかえて
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