ヨーロッパ服飾物語 内村理奈著 - 北樹出版の大学教科書

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ヨーロッパ服飾物語

ヨーロッパ服飾物語
内村理奈
価格: 2,300円+税

商品の紹介

ヨーロッパ服飾文化への洞察を通して、その時代に生きた人びとの、ものの考え方や感じ方・美意識・生き方などを読み解く西洋服飾史の入門書。生きられた生活風景が、著者のやわらかな語り口によって眼前に現れる。マリー・アントワネットの肖像画や17世紀パリで刊行された「礼儀作法書」、18世紀リヨンの「遺体調書」など、文献資料・図像資料も豊富。



〈第1部 感覚:白さへのあこがれ〉
第1章 白い下着
 1 時と所で変わる清潔感
 2 フランス語のプロポルテ
 3 水が恐ろしい?
 4 白さのアピール

第2章 肌の白さ
 1 ギャラントリーの清潔感
 2 黒いリボンとつけぼくろ
 3「肌の白さ」で恋を叶えよう

第3章 漂 白
 1 溺死体の服飾
 2 シュミーズとは?
 3 下着の布のヴァリエーション
 4 手間のかかる漂白

第4章 白さのヒエラルキー
 1 下着は本当に白かったのか?
 2 下着の色のヒエラルキー・赤褐色の下着を着た人々
 3 お風呂は贅沢?
 4 下着42枚を盗まれたルソー
 5 マリー・アントワネットのシュミーズ・ドレス
 6 清潔さと白さのゆくえ

〈第2部 ジェンダー:帽子〉
第5章 男になる
 1 マグリットの帽子
 2 男装の麗人
 3 帽子のない死者たち
 4 心臓よりも頭が大事
 5 殺人事件で狙われる帽子
 6 シラノの羽根飾り

第6章 脱 帽
 1『ガリバー旅行記』と『浮雲』の帽子
 2 礼儀作法書の普及と服飾のエチケット
 3 帽子の作法
 4 国王の親裁座
 5 民衆の暴力事件
 6 こんにちは、クールベさん

第7章 喜 劇
 1 笑いものになる帽子
 2 帽子の作法による喜劇:モリエールの場合
 3 帽子の作法による喜劇:マリヴォーの場合
 4 帽子をかぶったチャップリン

第8章 身体技法
 1 ロミオのフランス風挨拶
 2 ダンスの教師が教える帽子の挨拶
 3 王は踊る
 4 フェンシングの帽子
 5 ダンスの教本
 6 ダンスの基本姿勢

第9章 品 格
 1 帽子の優雅な挨拶
 2 帽子の脱ぎ方とかぶり方
 3 前への挨拶
 4 後ろへの挨拶
 5 上品な挨拶
 6 挨拶すらわからないスガナレル
 7 帽子が表す品格とは
 8 帽子が語るもの

〈第3部 コミュニケーション・エチケット〉
 第10章 従 う
 1 服飾はメッセージを伝える
 2 ファッション情報満載の礼儀作法書
 3 服装規範に従う
 4 礼儀作法書の伝えるモード
 5 モードの都パリ

第11章 誘惑する
 1 カーニバルの仮面
 2 黒い仮面の流行
 3 魅惑的な女性を演出する仮面
 4 仮面のエチケット
 5 隠しつつ魅せる

第12章 愛を伝える
 1 「かわいい」の定番、リボン
 2 女性に対するエチケット:ギャラントリー
 3 ギャランと呼ばれるリボン
 4 リボンの遊び
 5 恋心を語るリボン
 6 ファヴール
 7『クレーヴの奥方』の黄色いリボン
 8 男性のリボン姿は復活するか?

第13章 崩 す
 1 パリで見られるネオ・ジャポニズム
 2 ジャポニズムの発端
 3 部屋着に見る異国趣味
 4 異国趣味ゆえの反エチケット性
 5 異国との接触

第14章 逸脱する
 1 部屋着ファッションのルーツ
 2 部屋着ファッション批判
 3 快適はイケナイ?
 4 部屋着の種類
 5 秩序を覆す:官能性と哲学
 6 ファッションの力

〈第4部 フィクション:小説と映画〉
第15章 服飾が語るロココの女王:ツワイク『マリー・アントワネット』
 1 ロココの女王はファッションの女王
 2 白い下着類が暗示するアントワネットの宿命
 3 愛と悲しみの人生
 4 マリー・アントワネットの白いドレス
 5 マリー・アントワネットの指輪

第16章 緑のドレスと針仕事:ミッチェル『風と共に去りぬ』
 1 不朽の名作『風と共に去りぬ』の魅力
 2 スカーレットが好んだ緑のドレス
 3 瞳の色と衣裳の色
 4 緑色の象徴:アイルランドの緑
 5 刺繍をする理想の母
 6 一大決心のカーテンのドレス
 7 戦時中の針仕事:愛を込める針仕事
 8 ハンドメイドの価値






商品の詳細

ISBN: 9784779305016
判型: A5並
ページ数: 174
ジャンル: その他
刊行年: 2016年5月2日

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