初期ヴァルター・ベンヤミンにおける媒質的展開運動 古屋 裕一著 - 北樹出版の大学教科書

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初期ヴァルター・ベンヤミンにおける媒質的展開運動

初期ヴァルター・ベンヤミンにおける媒質的展開運動
古屋 裕一
価格: 2,800円+税

商品の紹介

ドイツ批評文学を代表するヴァルター・ベンヤミンの、初期における言語論・批評論・アレゴリー論それぞれの基本的構造を明らかにするとともに、これらを〈媒質論〉という、ベンヤミンの思考型の確立に向かう生成過程と捉え、きわめて難解とされる初期諸論文の統一的連関を探る試み。

〈目次〉


第一章 言語論
 第一節 媒質としての言語
   一 「言語一般」:「言語(Sprache)」と「話し手(Sprecher)」との関係
   二 「名」:人間の言語と事物の言語との関係
   三 「翻訳」および「神の言葉」
   四 補
 第二節 言語の純粋形姿とその現状
   一 言語の純粋形姿
   二 言語の現状
   
第二章 批評論
 第一節 神的超越領域と媒質的内在領域との間の断層
     ――『来るべき哲学のプログラムについて』考察
 第二節 媒質論およびそこにみられる断層の批評理論への変奏
     ――『ドイツロマン派における芸術批評の概念』考察
   一 認識論的前提
   二 ロマン派の批評理論
   三 ゲーテの芸術理論
 第三節 媒質的展開運動の性質の転化
   一 負性を帯びた媒質的展開運動
      ――『神学的政治的断章』考察
   二 負性の具体的現れとしての「神話的暴力」
      ――『暴力批判論』考察
   三 補――『フリードリヒ・ヘルダーリンの二つの詩』における批評理論
       およびそこにみられる「神話」と「運命」の概念
 第四節 断絶した二領域の止揚―美の理論
     ――『ゲーテの親和力』考察
   一 批評理論
   二 事象内実
   三 仮象としての〈事象内実〉:批評=美の理論

第三章 アレゴリー論
 第一節 媒質論としての「認識批判的序論」注釈
 第二節 アレゴリー論における媒質論的構造
   一 悲戯曲の事象内実
   二 アレゴリー論における媒質論的構造



補論 境域のなかでーーパッサージュ論素描

あとがきに代えて

商品の詳細

ISBN: 9784779307010
判型: 四六上
ページ数: 284
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2022年10月1日

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