「脱・心理学」入門 新原将義著 - 北樹出版の大学教科書

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「脱・心理学」入門

「脱・心理学」入門
10代からの文化心理学
新原将義
価格: 1,800円+税

商品の紹介


心理学的な解釈にあふれた、日常世界の「当たり前」を読み解きなおす。素朴な疑問の一言をもとに、それらがいかに文化的、社会的に構築されたものかをひもときつつ、状況論の視点からあらためて世界をとらえ返した好著。記憶とは?、新しいことはどうやって学ぶ?、コミュ力とは?、賢さとは?、自分らしさとは?、といったテーマに、バイク、ヘビメタ、映画、実践例等の話題からユニークに切り込む。



   【目  次】

第1部 記憶力の心理学――心と人工物
 第1章 短期記憶と生活のなかの記憶実践
  「記憶」とはなにか? 記憶の基礎知識
  生活のなかの記憶実践――コーヒー店員の記憶実験
  当たり前の記憶実践――私たちと人工物
  道具と人のネットワーク
  長期記憶の基礎知識

 第2章 記憶と人々のネットワーク
  エピソード記憶と道具
  人々のネットワークと共同想起
  社会的に構成される記憶――フラッシュバルブ記憶
  ネットワークと記憶の誤り――ロフタスの衝突実験
  ネットワークを活用した記憶術
  なぜ記憶力を高めたいのか?


第2部 新しいことを学ぶ方法――心理学における学習研究の歴史
 第3章 学習研究の第1世代――行動主義とその限界
  パヴロフの「条件反射」研究
  第1の時代――行動主義
  バイクを学習すること@――行動主義の見解
  行動主義の限界――トールマンの「認知地図」研究

 第4章 学習研究の第2世代
     ――認知主義から社会的実践とのかかわりへ
  第2の時代――認知主義
  バイクを学習することA――認知主義の見解
  実践現場における認知――「状況的認知」研究
  環境との関係性の変化、という学習
  レイヴ&ウェンガーの「正統的周辺参加」研究

 第5章 学習研究の第3世代――状況的学習論
  状況的学習論とは
  コミュニティへの参加としての学習
  ――ヘビメタ愛好者の音楽知覚
  バイクを学習することB――状況的学習論の見解


第3部 コミュニケーションとはなにか
    ――個人主義と行動主義の限界
 第6章 なぜコミュニケーションを学ぶのか
     ――コミュニケーション学の2つのロジック
  コミュニケーションの基本原理
  「コミュニケーション至上主義」の社会
  なぜコミュニケーションを学ぶのか?
  1つ目の視点――「適応のロジック」
  「適応のロジック」と個人主義
  第2の視点「省察のロジック」
  ――言説・法・文化という視点の必要性

 第7章 コミュニケーション能力育成の実際
  「物語」としての心理学――フォークサイコロジー   
  「境界」と「越境」
  越境としての学習
  ――「空気を読めるロボット」はどのようにつくられたか

 第8章 「社会的現象」としての境界――境界生成の実践
  「女性であり続ける」という実践
  ルーティン化された「境界生成」の実践
  社会的現象としての境界
  なぜ越境が必要なのか


第4部 「かしこさ」ってなんだろう
    ――学力調査、知能検査と心理学
 第9章 知能検査の歴史――「かしこさ」の社会的構成
  PISA型学力観とは
  PISAと新自由主義
  「社会的構成」に目を向ける
  知能検査の歴史
  知能検査の中身
  知能検査のその後
  ――知能検査はどのように「使われた」か
  歴史が教えてくれること

 第10章 知能検査の偏りと、文化心理学的「かしこさ」
  知能検査の偏り@――白人社会への偏り
  知能検査の偏りA――学校文化への偏り
  「文化的多様性」をどうあつかうか
  生まれ続ける「〇〇型学力」
  いろいろな「かしこさ」
  文化心理学から考えた「かしこさ」
   ――カリキュラムのない学校
  みんなで「場」をつくる、という考え方


第5部 アイデンティティと発達
    ――「パフォーマンス心理学」への招待
 第11章 「自分らしさ」とはなにか
     ――アイデンティティの社会・文化的側面
  アイデンティティとは
  映画「ファイト・クラブ」にみるアイデンティティの危機
  ヒットソングにみるアイデンティティの物語
  アイデンティティの政治学
  作り上げられる「〇〇人らしさ」
  フェミニズムと「男らしさ」「女らしさ」
  ジェンダーがうむ抑圧
  フェミニズムは女性だけの学問、ではない
  回答1――自分に向き合うこととは

 第12章 「これから」の自分を考えるために
      ――パフォーマンス心理学への招待
  発達とはないか――ピアジェの発達段階理論
  発達と学習の関係
  「やりかたを知らないこと」についての学習
  「発達の最近接領域」理論とは
  アイデンティティとはパフォーマンスするもの
  パフォーマンスの固定化と、「〇〇らしさ」という鎖
  アイデンティティをパフォーマンスしなおす方法

 第13章 自分と向き合う、みんなで向き合う
     ――パフォーマンス心理学の実践
  パフォーマンス心理学の実践@
  ――「警察×子ども対話大作戦」
  パフォーマンス心理学の実践A――「YO!」

 第14章 舞台じゃなくてもパフォーマンスできる
     ――学校とパフォーマンス
  パフォーマンスの場としての学校
  英語科の場合――「行間を読む」活動
  「遊ぶ」ことの重要性
  まとめ

商品の詳細

ISBN: 9784779306624
判型: A5並
ページ数: 164
ジャンル: 心理
刊行年: 2021年4月10日

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