ソーシャル・ファシリテーション 徳田太郎著 - 北樹出版の大学教科書

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ソーシャル・ファシリテーション

ソーシャル・ファシリテーション
「ともに社会をつくる関係」を育む技法
徳田太郎
鈴木まり子
価格: 1,600円+税

商品の紹介

職場や地域、学校などでの日常的な話しあい、さらに大きな社会的課題の解決に向けた事業や組織の支援・促進において、どのような知恵や技術が必要になるのか。本書では、従来のファシリテーションの基本を抑えた上で、〈社会的課題に取り組む〉あるいは〈支えあいの関係を育む〉ような場において、〈人々の関係や共同行為を支援・促進する〉働きを「ソーシャル・ファシリテーション」と定義し、その技法を実際の成果例をもとに解説。ファシリテーターが陥りがちな落とし穴と回避策、オンラインでのポイントも紹介。ともに育つ場と社会を育むための、実践的ガイドブック。

〈推 薦〉
「本書は、『ファシリテーション』の幅と深さを大きく広げてくれる。斬新で鋭い概念的な整理と具体的に役立つ手法、そして実際の現場での事例が、実にバランス良く詰まっている。 
 人が集まる場や社会的な課題に対して、何とかしたいと思うことは多いものの、そう簡単に動き出せるわけではない。2011年3月、自律分散型の社会を目指すNPO法人日本ファシリテーション協会(FAJ)の当時の会長徳田太郎と副会長鈴木まり子は、東日本大震災直後の被災地に手探りでかかわり始めた。人と人の<かかわり>と<つながり>を丁寧に後押しすることで、次第に避難所自主運営や仮設住宅でのコミュニティづくり、さらには住民主体の復興計画の策定まで、多くの仲間を巻き込みながら幅広い災害復興支援に展開していった。
 あれから10年、日本も世界も災害や課題は尽きない。簡単な正解がない時代に、少人数の話し合いから大きな社会課題への取り組みまで、共創や協働を育む広義のファシリテーションの実践的な手引きがここにある」
 中野民夫氏(東京工業大学教授、ワークショップ企画プロデューサー)

以下特設サイトより、志村季世恵氏、青木将幸氏の推薦文、その他の方々の応援メッセージがご覧頂けます。
https://peraichi.com/landing_pages/view/socialfacilitation


〈目 次〉

序章 ソーシャル・ファシリテーションとは何か
1.ファシリテーションとは?
2.ソーシャルとは?
  (1) 「個人的」との対比で考える
  (2) 「私的」との対比で考える
3.ソーシャル・ファシリテーションとは?
  (1) ファシリテーション、4つの象限
  (2) 大文字のソーシャル・ファシリテーションに注目する
  (3) なぜ、ソーシャル・ファシリテーションなのか?
  (4) 本書の構成

第1章 ファシリテーションと話しあい
1.あらためて、ファシリテーションとは何か?
  (1) 語源は「容易にする」こと
  (2) 「会議術」とは限らない
  (3) 「後押し」というイメージ
  (4) 「プロセス」に焦点を当てる
2.そもそも、話しあいとは何か?
  (1) 話しあいを分類する2つの切り口
  (2) 話しあいの4つのモード
  (3) 焦点を当てるのは「対話」と「討議」
  (4) 「立場の可変性」を重視する

第2章 話しあいをファシリテーションする
1.話しあいの場をつくる
  (1) 空間のデザイン:「しつらえ」を意識し、工夫する
  (2) オリエンテーション:話しあいを方向づける
  (3) チェックイン:最初に「一人一言」の時間をとる
2.話しあいの場をホールドする
  (1) 発問:「答え」ではなく「問い」を考える
  (2) 可視化:書きながら、見ながら話しあう
  (3) 「意見の吟味」を促す

コラム:オンラインでのファシリテーション

第3章 ソーシャルなファシリテーションへ
1.ソーシャル・ファシリテーションへの挑戦
  (1) 事例の概要
  (2) まずは「話しあいのファシリテーション」から
  (3) 「共同行為のファシリテーション」へ
2.ソーシャル・ファシリテーションに必要な働きかけ
  (1) ネゴシエーション:最善の解決策を粘り強く考える
  (2) コーディネーション:対等につなぎ、調和を生み出す
  (3) コーチングとメンタリング:一人ひとりの力を引き出す
  (4) プロデュース:コンセプトを明確にし、プログラムを組み立てる
  (5) リーダーシップとマネジメント:基盤としての働きかけ

第4章 ソーシャル・ファシリテーションの現場
1.地域づくり分野「まちづくりは、対話の文化を広げること」
  津屋崎ブランチ(福岡県福津市)山口覚さん
2.災害復興、防災・減災分野「足湯ボランティアから、会議のコーディネーションへ」
  熊本県上益城郡嘉島町
3.医療・福祉分野「患者さんの思いを引き出し、主体性を育む」
  パーキンソン病全国大会実行委員会(静岡県)
4.社会教育分野「学びの連鎖を誘発する市民講座づくり」
  つくば市民大学(茨城県つくば市)
5.市民活動分野「長期的視野で地域と向きあうNPOをサポート」
  奏海の杜(宮城県登米市)遠藤智栄さん

終章 「落とし穴」とその対策にふれる
1.ファシリテーションの「落とし穴」
  (1) 主体性を削いでしまう
  (2) 混沌から逃げてしまう
  (3) 策に溺れてしまう
2.「落とし穴」の回避策
  (1) 参加者を信じる
  (2) 居心地の悪い場に居続ける
  (3) 引き算で考える

「次の一歩」のためのブックリスト

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0652-5
判型: A5並
ページ数: 160
ジャンル: 社会, 教育, その他
刊行年: 2021年2月15日

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