米州人権制度の研究 齊藤功高著 - 北樹出版の大学教科書

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米州人権制度の研究

米州人権制度の研究
米州人権委員会と米州人権裁判所とその影響
齊藤功高
価格: 7,000円+税

商品の紹介

米州人権委員会や米州人権裁判所による中南米の人権保護への挑戦がどのような影響を及ぼしてきたか、米州人権制度の発展を追究する。人権を守るための国際的な挑戦に対し、対応する政府体制の重要性についても詳しく論述。米州人権制度のモデルがアジアでの人権設計にヒントを与えることにも期待した意欲書。8年間にわたり発表してきた論文を新たに再構成し、書き下ろしの新章も加えた。



【目  次】


T 米州人権制度の誕生と進展
第1章 米州人権制度と米州機構との関係、米州人権宣言の意義
1.米州人権制度
2.米州機構憲章(OAS憲章)における人権規定の意義
3.米州人権宣言の法的拘束性と米州人権委員会の誕生

U 権威主義的独裁政権から民主制への移行期における人権侵害とその救済
第2章 バリオス・アルトス事件と恩赦法、その影響
 はじめに
1.バリオス・アルトス事件
2.本案判決に対する解釈判決と賠償・費用判決
3.遵守判決とペルーの実施状況
4.バリオス・アルトス事件の影響
おわりに

第3章 アルゼンチンの移行期における米州人権委員会と米州人権裁判所の影響
 はじめに
1.軍事独裁政権下の人権状況に対する米州人権委員会の活動
2.民主政権へ移行した後のアルゼンチンの人権状況に対する
米州人権委員会の影響
3.民主政権へ移行した後のアルゼンチンの人権状況に対する
米州人権裁判所の影響
おわりに

第4章 ブラジルの移行期における軍事政権下で行われた人権侵害の清算
はじめに
1.軍事政権下における人権侵害
2.1979年恩赦法とその影響
3.軍事政権下で行われた人権侵害に対する移行期における救済の動き
4.米州人権委員会と米州人権裁判所のブラジルへの影響
おわりに

V 米州人権委員会の挑戦とその影響
第5章 米州人権委員会の活動と米州諸国の人権状況――米州人権条約成立まで
はじめに
1.米州人権委員会の創設と権限の拡大
2.米州人権委員会の権限の拡大による活動と関係国政府の対応
3.米州人権委員会の活動と現地調査
おわりに

第6章 米州人権委員会の権限強化とその実際
はじめに
1.米州人権条約締約国に対する米州人権委員会の権限強化
2.米州人権条約非締約国のOAS加盟国に対する米州人権委員会の権限
3.米州人権委員会の権限による実例
おわりに

第7章 米州人権委員会の予防措置とその実際
はじめに
1.米州人権委員会の予防措置の法的根拠
2.委員会の発動する予防措置の実際
3.米州人権委員会の予防措置の有効性に関する議論
おわりに

第8章 人権侵害に対する友好的解決の有効性――米州人権委員会における友好的解決のメカニズムを通して
はじめに
1.米州人権条約の友好的解決メカニズムとその根拠
2.最初の友好的解決としてのミスキート(Miskito)事件
3.ロドリゲス事件とカバイェロ事件に見る米州人権委員会の友好的解決手続における権限
4.友好的解決メカニズムの問題点
5.委員会手続規則の改正に見る米州人権委員会の権限の変化
6.近年の友好的解決とその傾向
おわりに

第9章 南米におけるLGBTIの現状と米州人権委員会の活動
はじめに
1.南米諸国におけるLGBTIの人々の置かれている現状
2.請願に対する米州人権委員会の審査
3.米州人権委員会による予防措置
4.LGBTIの人々の人権保護のために行われる米州人権委員会の活動
おわりに

W 米州人権裁判所の挑戦とその影響
第10章 米州人権裁判所における人権の継続的侵害と裁判管轄権
はじめに
1.継続的侵害と裁判管轄権
2.米州人権裁判所における裁判管轄権と継続的侵害
3.米州人権条約の条項と継続的侵害
おわりに

第11章 米州人権裁判所における国内的救済悉尽の原則とその実際
はじめに
1.国内的救済悉尽の原則
2.米州人権条約における国内的救済悉尽の原則
3.米州人権裁判所における国内的救済悉尽に対する判断
4.米州人権裁判所における国内的救済悉尽の例外の判断
おわりに

第12章 国家に課された米州人権裁判所の判決遵守義務とその実際
はじめに
1.米州人権裁判所の遵守命令を国家が実行する根拠
2.米州人権裁判所の遵守義務の進化
3.米州人権裁判所の賠償命令の類型と遵守状況
4.米州人権裁判所の広義の賠償命令の実態
5.米州人権裁判所の遵守命令に対する国家の対応
6.米州人権裁判所の第4の裁判所論
おわりに

第13章 米州人権裁判所の暫定措置とその実際
はじめに
1.米州人権裁判所が発出する暫定措置の法的根拠
2.暫定措置の類型とその実際
3.暫定措置の内容の分析と本案判決との関係
4.暫定措置の不遵守状況とその実際
おわりに

第14章 米州人権裁判所の暫定措置と先住民の人権
はじめに
1.米州人権委員会の予防措置と米州人権裁判所の暫定措置
2.先住民コミュニティに対する暫定措置発動の理由
3.暫定措置発動の具体的根拠
4.裁判所の暫定措置解除の根拠
おわりに

第15章 米州人権条約64条の解釈に関する米州人権裁判所の勧告的意見
はじめに
1.米州人権条約64条1項における「米州諸国の人権保護に関する他の条約」の解釈
2.OASの機関としての米州人権委員会の権限
3.米州人権条約64条2項の「国内法」の解釈
4.米州人権条約64条に基づく米州人権裁判所の解釈権の問題点
おわりに

第16章 米州人権裁判所の勧告的意見に見る課題
はじめに
1.国際裁判所における勧告的管轄権の異同
2.「パレスチナ占領地域における壁構築の法的効果」におけるICJの勧告的意見が提起した問題
3.米州人権裁判所の勧告的管轄権が偽装された争訟管轄権として問題になった事例とその問題点
おわりに――裁判所の勧告的意見の影響と評価

第17章 米州人権裁判所に見るLGBTIの権利――米州人権裁判所の判決と勧告的意見を通して
はじめに
1.米州人権条約1条1項(権利尊重の義務)で保護されるカテゴリーとしてのLGBTIの権利と条約24条(平等な保護に対する権利)
2.米州人権裁判所の判例に見るLGBTIの権利
3.米州人権裁判所の勧告的意見に見るLGBTIの権利
おわりに

X 米州諸国における人権NGOの挑戦とその影響
第18章 南米諸国の人権状況における人権NGOの影響――軍事独裁政権下における人権NGOの活動を通して
はじめに
1.南米諸国の人権状況における人権NGOのネットワークの必要性
2.人権NGOと人権の進展
おわりに

あとがき

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0643-3
判型: A5
ページ数: 468
ジャンル: 法律
刊行年: 2021年2月5日

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