現代インフラの社会学
価格: 2,400円+税
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商品の紹介2010年代以降の「文化としての都市」から「モノとしての都市」という地平を開き、現代都市のリアリティを明らかにする。「インフラ」という対象や視角を通して現代日本の都市世界を社会学的に考える書。<訂正情報> ※訂正情報をダウンロードいただけます。→こちら T イントロダクション 第1章 ネットワークシティとはなにか 第1節 〈都市的なもの〉はどこに?:「モノの厚み」としての現代都市 第2節 ネットワークシティとはなにか? 1.ネットワーク化された身体としての近代都市 2.ネットワークシティとしての現代都市 第3節 インフラとはなにか?――私たちの内/外なるインフラ 第4節 インフラの近代――コモンズからインフラへ 1.コモンズとしての環境 2.インフラとしての都市/都市のなかのインフラ 第5節 インフラの現代 1.インフラの「民営化=私事化」(privatization) 2.ネットワークシティとモバイルメディア 第2章 ネットワークシティへのアクセススキル――「モノ」を切断/接続する社会学的方法 第1節 Mobile life, im(n)mobile city 第2節 ネットワークシティをどのように調べるのか? 1.モノが「ある」とは? 2.モノは「なに」としてあるのか? 3.モノはどのような「効果」(effect)をもつのか? 第3節 ネットワークシティからの切断と再接続――方法としての「写真」 1.ネットワークからの切断 2.ネットワークシティへの再接続 U 交通インフラ 第3章 道路・交差点――進み/止まる 第1節 「渋谷の死」とスクランブル交差点 第2節 スクランブル交差点のとまどい 第3節 浮き沈みするスクランブル交差点 1.1971年のスクランブル交差点 2.沈むスクランブル交差点 3.再浮上するスクランブル交差点 第4節 ネットワークシティの集合的沸騰 1.交通のポリティクス 2.モノから生まれる文化/インフラの祝祭 第4章 駅・鉄道――乗り/降りる 第1節 近代日本の都市と鉄道 第2節 駅と街の現代的変容 1.なぜ東京駅は復原されたのか 2.近代都市と駅 3.駅の現代的変容 第3節 車内空間の現代的変容 1.近代都市と車内空間 2.車内空間の現代的変容 第4節 二重化するコミュニケーション――交通/情報のせめぎあい 第5章 自動車・ロードサイド――加速し/減速する 第1節 インフラとしての自動車とロードサイド 1.“どこにでもある風景” 2.インフラとしての自動車・ロードサイド 第2節 速度の秩序と構造 1.交通の構造と社会 2.「自動」ということの二重性 第3節 メディアとしての自動車 1.モータリゼーションと都市圏・社会圏の拡張 2.オートモビリティと感覚の変容 第4節 走り、停めるためのインフラ 1.ラスベガスから学ぶこと 2.走行と停止 V 空間インフラ 第6章 高層建築・昇降機――昇り/降りる 第1節 摩天楼の都市/タワーシティ 第2節 アトラクションとしての高層建築/昇降機 1.「見られる」高層建築から「見る」高層建築へ 2.専門職/接客業としてのエレベーター運転手 第3節 日常化する高層建築/高速化する昇降機 1.高層化する集合住宅/規格化する昇降機 2.待ち時間の焦燥/密室空間の不安 第4節 空白としてのエレベーター 1.「ヒトのまなざし」から「カメラのまなざし」へ 2.タワーシティとエレベーター 第7章 河川・橋――架け/渡る 第1節 はじめに 第2節 近代都市の橋――機能と美の共存 第3節 現代都市の橋――機能と美の分化 第4節 未来都市の橋――埋もれゆく橋 W 生活インフラ 第8章 水道・飲料――潤し/乾く 第1節 生活に溶け込んだミネラル・ウォーター 第2節 軟水の国産水、硬水の輸入水 第3節 国産水の価値の循環的強化 第4節 「ただの水」と「ちょっといい水」の振り子運動 第5節 おいしい水の記号化と水の郷のWin-Win関係 第6節 「ちょっといい水」の冗長性 第9章 エアコン――暖め/冷やす 第1節 『天国と地獄』 第2節 人間的環境の非人間的起源 第3節 快適さの民主化 第4節 家電としてのエアコン 第5節 人工気候という夢 第6節 快適さのパーソナル化 第10章 トイレ・ゴミ 第1節 そうだ、コンビニで捨てよう 第2節 イベント後のゴミのヒッチハイク 第3節 江戸時代のゴミ処理は廃品回収 第4節 近代の衛生化されたゴミ回収へ 第5節 「使える/使えない」の情報化社会 第6節 ゴミの記憶、あるいは、ゴミとして落ち着かせるということ 第11章 病院――生まれ/死ぬ 第1節 はじめに 1.都市化する病院 2.病院という空間 第2節 古代都市 1.ネクロポリス 2.死者の崇拝 第3節 近代的病院の成立とその性格 1.「死の蒸発」とその意味 2.人口・公衆衛生・労働者の医学 3.建築としての病院 4.治療・研究・教育の三位一体 第4節 現代――病院を超えた医療の拡大 1.病院のネットワーク化、グローバル化 2.リスクの医学 第5節 おわりに X 電気インフラ 第12章 電柱・電線――立て/埋める 第1節 ワイヤードシティ 第2節 3丁目の電柱 第3節 異物としての電線と電柱 第4節 仮設状態の永続化 第5節 コモンズ的インフラ 第6節 「とりあえず」の積み重ね 第13章 防犯カメラ・ケータイカメラ――撮り/撮られる 第1節 カメラで「見守る」現代のまなざし 第2節 推進される監視カメラ 1.セキュリティのための防犯カメラ 2.ケータイカメラの監視的利用 第3節 監視カメラを求める現代社会 1.「監視カメラ」の推進と二つの「不安」 2.解消されない不安を生み出し続ける現代社会 第4節 他者を懐柔する装置としての監視カメラ 1.「監視カメラ」のまなざし@ 2. 「監視カメラ」のまなざしA 第5節 監視カメラがインフラ化する社会の中で 第14章 エネルギー――ON/OFF 第1章 都市とエネルギー/都市のエネルギー 第2節 コモンズとしての電力/インフラとしての電力 第3節 近代社会とエネルギー 第4節 都市エネルギーの「電力化」 1.都市のなかの電力 2.電力の総力戦体制 3.電力の集合的消費 4.都市のそとの電力 第5節 ネットワーク化される電力――エネルギーの再内部化? 第15章 モバイルメディア――繋がり/切れる 第1節 モバイルメディア/インモバイルシティ 1.「私」をつくるインフラ 2.ネットワーク社会における都市とはなにか? 第2節 接続可能都市――インフラのインフラ(のインフラの・・・) 1.「つながり」の資本主義 2.見えるインフラ/見えないインフラ 3.動くインフラ/動かないインフラ 4.現代インフラとしてのネットワークシティ 第3節 モバイルライフの交差点――交通空間と情報空間のあいだ |
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商品の詳細ISBN: 978-4-7793-0538-2判型: A5並 ページ数: 264 ジャンル: 社会 刊行年: 2017年4月25日 |