ライフステージの発達障害論 冨田久枝編著 - 北樹出版の大学教科書

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ライフステージの発達障害論

ライフステージの発達障害論
インクルーシブ教育と支援の実際
冨田久枝編著
松浦俊弥編著
価格: 2,500円+税

商品の紹介

就学前から学齢期そして成人期を通じて、各々の段階に応じた発達障害児の支援や教育方法について現場の現状をひきつつ解説。インクルーシブ教育(障害のある人・ない人が同じ場で共に学ぶ)の理念に基づいた発達障害児理解と支援スキルを学ぶための実践的な書。



〈第1部 発達障害児がいる教育の現場〉
第1章 インクルーシブ教育とは?
 第1節 障害児の教育の現状と課題
  1. 日本における障害児の実態 2.日本における特殊教育から特別支援教育への道のり 3.日本の障害児保育における課題
 第2節 ノーマライゼーションと障害のある子どもの教育
  1.ノーマライゼーションとは 2.日本におけるノーマライゼーションの広がり
 第3節 インクルーシブ教育とは
 1.インクルージョンとは 2.サラマンカ宣言とインクルーシブ教育 3.日本におけるインクルーシブ教育の実際
第2章 合理的配慮
 第1節 合理的配慮と基礎的環境整備
  1.合理的配慮とは 2.基礎的環境整備とは 3.インクルーシブ教育を推進する
 第2節 合理的配慮・基礎的環境整備の具体例
  1.基礎的環境整備の内容 2.合理的配慮の進め方 3.障害者差別解消法
 第3節 様々な場面での合理的配慮
  1.就学前の支援 2.地域・関係機関と連携した配慮例 3.特別支援学校における合理的配慮 4.発達障害の合理的配慮
第3章 発達障害児への特別支援教育
 第1節 特別支援教育への転換
 第2節 発達障害の子どもたち
  1.自閉症の定義 2.高機能自閉症の定義 3.学習障害(LD)の定義 4.注意欠陥・多動性障害(ADHD)の定義
 第3節 発達障害の子どもたちの姿とその支援
  1.発達障害児にみられる特性とは 2.一人一人の「個」を大切に「共に学ぶ」場をつくる 3.共生社会における子どもの願いを尊重した教育の実現に向けて

〈第2部 就学前の発達障害児支援〉
第4章 就学前支援の特徴とその重要性
 第1節 発達に問題を抱える子どもたち(実態と課題)
  1.子どもの発達に影響を及ぼす社会的な課題 2.子どもたちの発達の様相と課題 3.発達障害の子どもたち
 第2節 就学前支援の実際(子ども理解の重要性)
  1.これまでの就学前支援(変遷と実態) 2.発達支援の前提―障害のある子どもをどうみるか 3.就学前支援の対象とは 4.発達障害の子どもたちの理解と支援のために コラム:発達検査等の活用によるアセスメント
第5章 保育所、幼稚園の前段階支援
 第1節 就園前児の子どもの発達の理解
  1.就園前児の子どもの特徴 2.就園前児の子育て環境について 3. 就園前の子どもの発達と環境の関係性
 第2節 就園前児の発達支援につながるまで
  1.就園前段階の発達支援の意味と役割  2.支援につながるまで
 第3節 就園前児への具体的な支援・療育
  1.就園前段階の支援・療育とは 2.具体的な方法 3.おわりに
第6章 保育所・幼稚園等での支援
 第1節 発達障害支援の現状
  1.保育所における発達障害支援の現状と位置づけ 2.幼稚園における発達障害支援の現状と位置づけ 3.認定こども園における発達障害支援の現状と位置づけ 4.子ども・子育て支援新制度における発達障害支援の現状と位置づけ
 第2節 発達障害支援の主な課題
  1.保育所・幼稚園等でみられる支援の課題 2.保育所・幼稚園における発達障害支援の課題背景 3.保護者への支援 4.地域との連携 
 第3節 保育所・幼稚園等における発達理解と基本
  1.保育所・幼稚園等における「気づき」 2.支援体制・支援方法の工夫のポイント
 第4節 保育所・幼稚園での具体的な支援方法について
  1.保育者の支援における基本的な姿勢 2.子どもの具体的な支援策 3.園内及び他機関との連携の工夫
 第5節 まとめ
第7章 巡回相談による支援
 第1節 保育所、幼稚園の理解
  1.保育園、幼稚園の特別支援教育の背景 2.保育所、幼稚園の特色 3.保育・教育の現状と課題
 第2節 巡回相談の役割と方法
  1.巡回相談の役割 2.巡回相談の手順 3.幼稚園・保育所の巡回相談の形態
 第3節 巡回相談との連携支援
  1.連携の目的や意味 2.保健センターとの連携 3.療育機関との連携 4.教育委員会との連携 5.サポートファイルの活用
 第4節 巡回相談支援の方法と実際 
  1.落ち着きがなく集団行動が困難な子の支援方法(ケースT) 2.友達と関係を築くことが苦手な子の支援方法(ケースU) 3.乱暴な行動が目立ち指示が伝わならい子の支援方法(ケースV)
 第5節 幼稚園、保育所の巡回相談からみえる変化と課題と今後
  1.巡回相談からみえる変化 2.課題と今後
第8章 学齢期へどうつなぐのか(移行支援)
 第1節 小学校就学に向けた移行支援の基本
  1.小学校への就学とその課題 2.発達に障害のある子どもたちの就学(小学校入学) 3.小学校への就学に向けての配慮事項とは 4.就学に向けた保護者への支援のポイント
 第2節 就学前教育における移行支援
  1.幼稚園教育要領及び保育所保育指針で考えている連携とは 2.幼稚園や保育所、認定こども園での就学支援の流れ 3.幼稚園や保育所、認定こども園での連携の体制作り
 第3節 幼保小連携の充実に向けた取り組み
  1.移行期の段差を緩和する工夫 2.早期からの移行支援(就学支援)の充実

〈第3部 学齢期の発達障害児支援〉
第9章 小学校での支援
 第1節 インクルーシブ教育で大切な視点
  1.特別支援教育におけるユニバーサルデザイン 2.授業づくりにおけるユニバーサルデザイン化 3.教育環境づくりにおけるユニバーサルデザイン化 4.仲間関係づくりにおけるユニバーサルデザイン化
 第2節 自尊感情を育てる多様な評価機会の設定について
  1.自己評価の工夫 2.相互評価の工夫
第10章 中学校での支援
 第1節 中学校における発達障害児の現状
  1.多忙な教育現場 2.発達障害への対応 3.発達障害と生徒指導 4.教室から姿を消す生徒
 第2節 指導・支援上の留意点
  1.障害特性への理解の重要性 2.教科指導における支援の困難性 3.学級づくりにおける留意点
 第3節 生徒指導上の課題を抱える子どもへの支援
  1.「発達障害= 生徒指導上の課題」という誤解 2.各地での取り組み 3.課題発生後の対応
 第4節 まとめ
第11章 高等学校での支援
 第1節 高校での発達障害支援教育
  1.高校における発達障害支援の現状と位置づけ 2.発達障害支援の主な課題 3.発達障害支援における課題の背景
 第2節 高校における発達障害理解
  1.「生徒指導上の課題」等との関連 2.奇異な行動との関連
 第3節 支援体制・支援方法の工夫のポイント
  1.校内委員会の稼働 2.教職員研修会の考え方 3.具体的な支援方法について 4.まとめ コラム:自己理解を導く支援
第12章 特別支援学校での支援
 第1節 進級で配慮される環境
  1.子どもにとっての学部や学年の移行 2.個々に必要な学習支援の継続! 3.「振り返り」によって支え合う仲間関係 4.自立活動の視点でとらえる新学期の環境 5.学年や学部全体による共通の取り組みの展開
 第2節 自立活動による社会性の学習
  1.人間関係の形成の指導 2.仲間で支え合う全員参加のゲーム活動 3.友達へのあたたかいかかわりを目指して 4.支援手立ての工夫 5.仲間へのかかわりの変化について
 第3節 最後に
第13章 各機関をつなぐ移行支援
 第1節 移行支援とは
  1.環境の変化が与える影響 2.環境の変化に影響を受ける発達障害 3.特別支援教育における移行支援 4.様々な移行支援 5.個人情報としての扱い 6.地域で取り組む移行支援
 第2節 発達段階に応じた移行支援
  1.乳児から保育所・幼稚園へ 2.保育所・幼稚園から小学校へ 3.中学校以降の移行支援

〈第4部 成人期の支援と生活〉
第14章 高校(高等部)卒後の進路
 第1節 大学への進学
 第2節 普通高校の進路指導・支援
 第3節 就労移行支援事業
 第4節 特別支援学校高等部卒の発達障害児
第15 章 高等教育機関での取り組み
 第1節 大学等における支援の現状
 第2節 大学での困難例
 第3節 高等教育機関に必要な「特別な支援」
 第4節 支援の具体例
 第5節 進路先とのマッチング
第16章 就労と社会生活
 第1節 職場でのトラブル
 第2節 職場における困難性の具体例
 第3節 社会生活上の困難 コラム:何をどこまで教えるのか?
第17章 支援上の課題と方向性
 第1節 相手に伝わる「叱り方」
 第2節 視覚的効果の再考
 第3節 「共生社会」への一歩
 第4節 特別支援教育が生み出す「誤解」

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0497-2
判型: A5
ページ数: 264
ジャンル: 教育
刊行年: 2016年7月25日

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