住職力 渡辺明照著 - 北樹出版の大学教科書

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住職力

住職力
渡辺明照
価格: 2,100円+税

商品の紹介

第T部 僧侶の品格――当世お寺事情
第一章 住職学――葬式法事の実践学
  はじめに
  一 心理的側面から―「ありがたみ」
  二 実践的側面から――「そのこと、寺が預る」という心意気、気概および責任論について
  三 世界観の側面から――生死一如
  四 論理的側面から――理屈は後からついてくる

第二章 現代社会における仏教の役割――葬儀の意義と意味
  はじめに
  一 お葬式の意義
  二 住職の役割
  三 住職の基本的な心構え

第三章 僧侶の品格――仏教の理念は人々を導けるか
  一 仏教は現代社会においてその役割を果たしているか――危機感と使命感
  二 宗教の働き――救いと元気
  三 道徳と宗教――goodと evil
  四 寺の存在意義と社会的使命
  五 僧侶の使命と現代的任務
  六 衆生済度の道――四摂法と四無量心
  七 四顚倒を克服する――四念処の修行

第四章 どうして故人を成仏させることができるのか――天台常用経本を元に
  はじめに
  一 自我偈の善巧方便
  二 光明供における三力
  三 法華懺法における発遣力
  四 例時作法の引接力
  五 常用勤行儀
  六 梵網経に見る戒力
  七 十三仏の構成
  八 導師の責務
 
第五章 戒名の力
  一 お寺とお檀家をつなぐもの
  二 お葬式においてもっとも中心となるものは戒名
  三 この世とあの世の連続の証し
  四 戒名作成の意図と心得
  五 故人についての情報の収集
  六 実際の文字選択の心得
  七 戒名作成に核となる文字の事例
  八 おわりに

第六章 自死について――四摂法と法華経をもとにしての提言
  一 自死論のアウトライン
  二 「自死」理解の道は「同事」である
  三 積極的な「自死」とそれが反転したとき
  四 自死は地獄である
  五 自死の回避に僧侶ができること

 第U部 教学と現場の間―より深くより広くより密に
第一章 先祖について――観業相境の観点から
  一 問題の所在
  二 自業自得の教説と先祖崇拝との矛盾
  三 「親の因果が子に祟り」は教学的に根拠があるのか
  四 「羹に懲りて膾を吹く」の道理
  五 いかにして先祖という業相を観ずるか
  六 共業としての先祖

第二章 霊魂論への視座――天台僧侶としての見方
 はじめに
  一 宗教活動の現場から
  二 カントの霊魂論
  三 意味論的霊魂論
  四 死後イメージ
  五 極楽往生と観心釈

第三章 樹木葬や散骨の問題に応えるパラダイム・シフト論としての四教(蔵・通・別・円)
  一 問題の所在
  二 パラダイム・シフトとしての四教
  三 二諦説によるシフト論
  四 「趣き」論
  五 趣くことの意義

第四章 「非道を行ずれば仏道に通達す」考――天台性悪論の拠点としての維摩説 悪論への提言
  一 非行を行ずるとは
  二 非道についての天台大師説
  三 悪事の悪について
  四 法性即無明

第五章 魔事、不幸な偶然的出来事について――事故に遭うのは偶然か
  一 偶然の出来事
  二 「事故」を「魔事」として議論するのは可能か
  三 「事故」に関する把握の仕方
  四 仏界即ち魔界

第三部 宗教と道徳
第一章 デューイ宗教論再考――デューイへの疑義を通して
  一 「宗教的質」について
  二 理念と存在との同一視の問題
  三 解釈の問題
  四 因果と実体の問題
  五 「全体」の問題
  六 共同体と定義の問題
  七 宗教の役割

第二章 宗教教育の可能性――デューイ宗教論を導きとして
  一 宗教教育の現状と課題の解析
  二 道徳教育における「宗教的なもの」
  三 理念的なもの
  四 「全体性」の理念のリスクと「宗教的なもの」のリスク
  五 知識、道徳、宗教の違い

商品の詳細

ISBN: 9784779304286
判型: 四六上
ページ数: 312
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2014年6月25日

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