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「いのち」の探究
田中かの子 著
価格: 3,100円+税
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商品の紹介
口絵写真「水惑星地球」と著者からのメッセージ”A Message from the Author” 第1章 「〜教」以前の“宗教”とは?ーその原初的にして本質的な姿 第1節 「いのち」に気づく 1 この神秘なる“自己”を覆いつくす身体 2 外界を覗く二つの穴 3 身体的空間に響く音声 4 「いのち」の宿る身体と「いのち」の去った身体 第2節 「いのち」の表現 1 洞窟壁画の思想―呪術と宗教 2 呼吸の浄化としての唱名―「祈り」の原形 3 美術・建築・音楽による“身体”表現の多様化 第3節 「いのち」の解釈 1 “かたまり”をなして宿るもの 2 “はたらき”として現ずるもの 3 “かたまり”をなしても滅ぶべきもの 第4節 「いのち」のゆくえ 1 「この身のままで生き永らえたい」と願う場合 2 「この身は果てるとも、どこかで存続する」と信じる場合 3 「この身において生きたという証を後人に託す」場合 4 「この身に起きること(現実の生活)に永遠のいのちを観る」場合 第5節 「いのち」の価値観 1 宗教は「いのち」をどう観るか 2 科学との対立・連携・相即 3 かけがえのない「いのち」
第2章 多様なる「〜教」の発祥・成立・展開 第1節 「宗教学」の基本的立場 第2節 人間の歴史から「宗教史」を切り取る―8宗教の選択 1 考える作業にともなう「識別→比較→還元」のプロセス 2 「預言者の宗教」と「覚者の宗教」の識別 第3節 「宗教史」の縁起性と啓示性 1 業報をめぐる「宗教的時間」 2 諸宗教の歴史的連関を包括する「宗教史的時間」―その「縁起性」と「啓示性」 3 「宗教史的時間」の「空間」的把握―「一覧表」の活用 第4節 「宗教史」における「唯一神」の生成 第5節 人間の脳裡に蓄積した多次元的時間の還元
第3章 比較宗教学の目的と方法 第1節 バランス感覚にもとづく諸宗教の把握 第2節 比較するには共通項が必要である 第3節 「聖なるもの」をめぐる宗教の構成要素 1 「聖なるもの」の諸相 2 一覧表の解説と提示 第4節 比較宗教学のモラル 1 地図で色分けできない宗教世界 2 「〜教徒」の生き方・考え方を尊重する
第4章 比較宗教学の実践例 第1節 大切なものは目にみえない―諸宗教の至聖所にみられる「空の御座」 第2節 初めに、8宗教を俯瞰する 1 ゾロアスター教:「いのち」の創造と破滅をめぐる闘いに挑む 2 ユダヤ教:「いのち」の創造者に対する応答責任を自覚する 3 キリスト教:「いのち」のよみがえりにあずかる 4 イスラーム:「いのち」のなかに神の徴を観る 5 シーク教:「いのち」の浄化につれて成長する 6 ヒンドゥー教:「いのち」の帰入すべき理法にゆだねる 7 ジャイナ教:「いのち」の清浄なる本性を取り戻す 8 仏教:「いのち」の充実に徹して生きてゆく 第3節 8宗教にみられる影響関係・共通点・相違点―諸宗教の「いのち」を育むもの 第4節 続いて、3宗教と比較する 1 儒教:「いのち」あるかぎり道を求める 2 道教:「いのち」を超えて生きる 3 神道:「いのち」の清らかなる幸いを願う 4 神道をめぐる諸宗教
結語
註
索引・凡例 T.和文索引・(1)仏、菩薩名、神名・人名 T.和文索引・(2)事項 U.欧文索引 索引のフィロソフィー
カバーデザインの解説
附録 用語解説
あとがき
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商品の詳細
ISBN: 9784779302800
判型: A5
ページ数: 258
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2011 年5 月
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