癒しと鎮めと日本の宗教 保坂俊司 著 - 北樹出版の大学教科書

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癒しと鎮めと日本の宗教

癒しと鎮めと日本の宗教
保坂俊司
価格: 2,300円+税

商品の紹介

◆第一部 日本人の宗教の原型◆
はじめに
1 日本人の宗教嫌いはこうして捏造された
1.一神教をモデルとした宗教の原型 2.日本人は無宗教か? 3.抹殺された宮澤賢治の心 4.「宗教は女子・小人のすがるもの」か? 5.神も人の延長である日本の精神 6.死霊を神と祭った日本人 7.スーパースターも神となる「あやかり思想」 8.多国籍の日本の神々 9.何でもかんでも神となる 10.服従かあやかりか―日本的宗教観と正反対の宗教観

2 宗教理解の基本概念の考察
1 .一神教の多義性とは? 2.キリスト教も多神教? 3.唯一神、実は排他的一神 4.排他的一神教の特徴 5.近代的宗教観もキリスト教モデルである 6. ヒンドゥー教は絶対的一神教 7.男性優位の排他的一神教 8.神は多数か無数か?

3 宗教の起源について
1.最古のヴィーナス像は何を意味するか 2.聖像崇拝と聖像否定 3.宗教のはじめは五万年前か 4.抽象力が新人の特徴 5.ホモ・レリギオスと宗教の発生 6.神となった女性の力 7.日本にもいたヴィーナス 8.ア二ミズムという神の形態 9.シャーマニズム

4 文明期の宗教
1.農業革命と宗教 2.農業革命の時代―民族宗教 3.文明期の倫理宗教

◆第二部 日本仏教「救い」と「鎮め」◆
はじめに
5 古代社会の救いと癒し
1.日本宗教の原初形態 2.稲作と葬送儀礼 3.古代国家時代の生死観 4.古代の生と死の世界 5.殯と葬送儀礼 6. 殯から火葬へ

6 日本仏教の救いと鎮め
1.仏教の伝播と救い 2.日本最初の出家者は女性、戒名は善信 3.本格的仏教と在家主義 4. 戒を受けない僧侶たち  5.聖武天皇の受戒 6.民衆の仏教と戒律 7. 最澄の戒律革命 8. ルター的宗教改革者最澄の主張

7 戒名と救い
1.戒律より救いが重視された 2.救済仏教の論理 3.回向と修行の二者択一 4.天台本覚論と戒名 5.衆生も神仏である

8 救いの日本展開
1.来世観の形成 2.日本の本流となった軽戒 3.女性を助けると戒律違反となるか? 4.法然の宗教改革 5.民衆のための戒の放棄 6.阿弥陀仏は絶対救済者か? 7.親鸞が悩んだわけ 8.親鸞は民衆の目線で戒を捨てた 9.南都仏教の復興運動と葬儀 10.鎌倉の戒律復興運動禅の隆盛

9 逆修戒名と葬送儀礼
1.逆修戒名とは 2.あの世双六の誕生 3.逆修と回向 4.戒名の矛盾はなぜ生まれたか 5.法然も逆修を説いた 6.日本的ずるさがあの世を変えた? 7.神仏習合は、日本仏教の基本 8.逆修儀礼で救われる人々 9.全ての世界が修行の場となる 10.死者は皆修行者だ

10 仏教的救済構造の崩壊
1.戒律の破戒 2.なぜ僧は戒律を捨てたのか? 3.葬式仏教は政府の方針

11 仏教の身体的救い
1.ブッダの老いと死 2.老いや死を大切にした仏教 3.最初期日本の医療と仏教 4.僧侶と社会福祉事業 5.魂の救いか生活の救いか  6.仏教看護の祖良忠 7.ホスピスとビハーラ

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0172-8
判型: 四六上
ページ数: 212
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2009年5月1日

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