旅の思想 伊藤益 - 北樹出版の大学教科書

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旅の思想

旅の思想
日本思想における「存在」の問題
伊藤益
価格: 2,500円+税

商品の紹介

序章 存在への志向性
 1 「在ること」と「旅」
 2 「在ること」をめぐる同語反復
 3 在り方への問い
 4 生成される存在

第1章 貴人の彷徨――『古事記』のヤマトタケル
 1 思国歌
 2 ヤマトタケル像の転換
 3 彷徨
 4 悲劇性の確定
 5 霊魂の飛翔
 6 皇権の犠牲者たち

第2章 「在ること」のゆらぎ――萬葉における「旅」の問題
 1 苦としての旅
 2 「在ること」への問い
 3 「在ること」の意義
 4 「在ること」の不確定化としての旅
 5 「家」性の剥奪
 6 旅における「在ること」の確定
 7 孤愁――「在ること」からの離脱

第3章 沙弥満誓の歌
 1 歌壇の歌人
 2 真綿の歌
 3 無常の歌
 4 座の文芸

第4章 曲折の思想――伊勢物語の「みやび」
 1 解釈の多岐性
 2 対置される概念――「ひなび」
 3 増益に伴う主題の深化
 4 思い遣りとしての「みやび」
 5 「みやび」を無みするもの――「共悲」の欠落
 6 思想史のなかの「みやび」
 補論 「似而非みやび」について

第5章 「心」の発見――西行断想
 1 花に染む心
 2 出離の目的
 3 うかれ出づる心
 4 「我」の不確定性
 5 「心」の捨棄

第6章 放下としての自由――一遍における「旅」の意義
 1 問題の所在
 2 孤独独一の旅
 3 絶対的自由
 4 「旅」の意義

第7章 故郷喪失者の夢――芭蕉の旅
 1 独在の悲愁
 2 風狂
 3 古人との共存
 4 無常と永遠
 5 秋風のなかの捨て子
 6 かけめぐる夢

結章 存在と倫理とをめぐる覚書
 1 旅の問題にまつわる困難
 2 旅の思想の変遷
 3 当為としての共存
 4 存在と倫理

商品の詳細

ISBN: 4893847961
判型: 四六上
ページ数: 264
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2001

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