価格: 2,400円+税
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商品の紹介デジタル・メディアの技術(理系的な知)と社会(文系的な知)を架橋する書。技術と社会の相互構成関係をつねに意識しながら、AIやアルゴリズムといったデジタル技術の基礎を解説し、現代のデジタル・メディア環境特有の社会状況を読み解く。メディア論の意義、情報技術、社会システムとしてのデジタル・メディア、デジタル・メディアと社会課題の4側面から、これからのAI時代を生き抜くための知識やリテラシーを養う。目次 第1部 メディア論の基本概念 Workshop!1:メディアとコミュニケーションを絵に描いてみよう 第1章 メディア メディアとは何か コミュニケーションとはなにか メディアとコミュニケーションの形態学 メッセージはどこにある? メディアこそがメッセージ 身体の拡張とメディアの物質性 第2章 バイアス メッセージとメディアのあいまいな境界 エンコーディング/デコーディングとメディアの制限性 「切り取り」の必然性 人間のもつ認知バイアスとステレオタイプ 第3章 マス・コミュニケーション もしマス・メディアがなかったら? マス・メディアが構築する「想像の共同体」 マス・コミュニケーションの「効果」研究 マス・メディアと「現実認識」 第2部 物質としてのデジタル・メディア 第4章 コンピューター コンピューターの歴史 メタメディアとオブジェクト デジタル・コンピューターのしくみ コンピューターの物質性 第5章 インターネット インターネットの歴史 インターネットのしくみ プロトコルと「管理=制御」の論理 インターネットの変容と「Web2.0」 Workshop2:スマートフォンの利用履歴をチェックしてみよう 第6章 スマートフォン スマートフォンとは何か 携帯電話の歴史 スマートフォンの出現 「スマホ最適化」のメディア様式 第3部 社会システムとしてのデジタル・メディア 第7章 プラットフォーム 「プラットフォーム資本主義」の浸透 「量」の分配を行うプラットフォーム プラットフォームの収益モデル プラットフォーム経済の現実 第8章 アーキテクチャ アーキテクチャとは何か アーキテクチャがもたらす問題 「ナッジ」とアーキテクチャの二面性 Workshop!3:アルゴリズムを考えてみよう 第9章 アルゴリズム アルゴリズムの基本構造 アルゴリズムとブラックボックス アルゴリズムの「正確性」を考える アルゴリズムのその「設計思想」 第10章 AI アルゴリズムとAIのちがい 「生成AI」とは何か AIのもつバイアスと問題 アテンション・エコノミーに最適化されたAI 第4部 デジタル・メディアと社会課題 第11章 インフォデミック アテンション・エコノミーの拡大と偽情報 インフォデミックとさまざまな「情報障害」 偽情報・誤情報の広がりとそのメカニズム メディア複合的な偽情報・誤情報の生態系 ファクトチェックの効用と限界 第12章 プライバシー 行動履歴はどう使われる? データベース化される「個人」 プライバシーとは何か 問われる「監視」と「安全」の境界線 Workshop!4:どこまでがプライバシー? 第13章 メディア・リテラシー メディア・リテラシーとは メディアから身を守るための「保護モデル」 メディアが構成する現実を読み解く「分析モデル」 新たなメディアの可能性を考える「創造モデル」 既存モデルの限界と「情報リテラシー」 「インフラ的反転」をうながすメディア・リテラシー 著者プロフィール 宇田川 敦史(うだがわ あつし) 武蔵大学社会学部メディア社会学科准教授 1977年東京都生まれ。京都大学総合人間学部卒。東京大学大学院学際情報学部博士課程修了・博士(学際情報学)。複数のIT企業にてWeb開発、デジタル・マーケティング、SEO、UXデザイン等に従事したのち現職。専門はメディア論、メディア・リテラシー。 主な著作に『プラットフォーム資本主義を解読する:スマートフォンからみえてくる現代社会』(分担執筆、ナカニシヤ出版)。『ソーシャルメディア・スタディーズ』(分担執筆、北樹出版)などがある。 https://researchmap.jp/atsushi.udagawa |
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商品の詳細ISBN: 978-4-7793-0759-1判型: A5並 ページ数: 160 ジャンル: 社会 刊行年: 2024年10月10日 |