「ともに社会をつくる関係」を育む技法
価格: 1,800円+税
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商品の紹介職場・地域・学校などでの話しあいを促進するファシリテーションの基本を抑えた上で、さらに、社会的課題に取り組み、支えあいの関係を育む場において、〈人々の関係や共同行為を支援・促進する〉働きを「ソーシャル・ファシリテーション」と定義。その理論と技法を、気候市民会議などの最新事例も交えて解説する。ともに育つ場と社会を育むための、実践的ガイドブック。改訂版では、全体に加筆・修正を施し、第2章2節に「アイデアの発散ー集約を促す」「行動への橋渡しを促す」を、第4章には「気候市民会議つくば(政策提言分野)」の事例を追加。コラムでは「ファシリテーターのカバンの中身」「海外のソーシャル・ファシリテーション」を加えた。本文にはUDフォントを採用している。 中野民夫さん、志村季世恵さん、青木将幸さん他による、「推薦のことば」をご覧いただけます。(初版刊行時〔2021年2月〕の特設サイトより) https://peraichi.com/landing_pages/view/socialfacilitation 〈著者略歴〉 徳田太郎……1972 年、茨城県生まれ。法政大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。2003 年よりファシリテーターとして活動を続ける。NPO 法人日本ファシリテーション協会では、事務局長、会長、災害復興支援室長を経て、現在フェロー。その他Be-NatureSchool ファシリテーション講座講師、法政大学大学院・法政大学兼任講師、東邦大学・文京学院大学非常勤講師。主な著書に「対話と熟議を育む」(石井大一朗・霜浦森平編著『はじめての地域づくり実践講座』北樹出版、2018 年)。つくば市在住。古書店の前を素通りできない性格。 鈴木まり子……法政大学キャリアデザイン学部卒業。有限会社タイキなくらし取締役。NPO 法人日本ファシリテーション協会では、副会長を経て、現在フェロー。その他、Be-Nature School ファシリテーション講座講師、静岡文化芸術大学非常勤講師、浜松の企業が手をつなぐ災害支援ネットワーク代表世話人・事務局長、しずおか茶の国会議メンバー、経団連事業サービスキャリア開発センター認定キャリア・アドバイザー。主な著書に、『ファシリテーション:実践から学ぶスキルとこころ』(中野民夫ほか著、岩波書店、2009 年)。浜松市在住。趣味は、家族や仲間とのキャンプと温泉。 序 章 ソーシャル・ファシリテーションとは何か 1.ファシリテーションとは? 2.ソーシャルとは? (1) 「個人的」との対比で考える (2) 「私的」との対比で考える 3.ソーシャル・ファシリテーションとは? (1) ファシリテーション、4つの象限 (2) 大文字のソーシャル・ファシリテーションに注目する (3) なぜ、ソーシャル・ファシリテーションなのか? (4) 本書の構成 第1章 ファシリテーションと話しあい 1.あらためて、ファシリテーションとは何か? (1) 語源は「容易にする」こと (2) 「会議術」とは限らない (3) 「後押し」というイメージ (4) 「プロセス」に焦点を当てる 2.そもそも、話しあいとは何か? (1) 話しあいを分類する2つの切り口 (2) 話しあいの4つのモード (3) 焦点を当てるのは「対話」と「討議」 (4) 「立場の可変性」を重視する 第2章 話しあいをファシリテーションする 1.話しあいの場をつくる (1) 空間のデザイン:「しつらえ」を意識し、工夫する (2) オリエンテーション:話しあいを方向づける (3) チェックイン:最初に「一人一言」の時間をとる 2.話しあいの場をホールドする (1) 発問:「答え」ではなく「問い」を考える (2) 可視化:書きながら、見ながら話しあう (3) アイデアの発散〜集約を促す (4) 「意見の吟味」を促す (5) 行動への橋渡しを促す コラム1 ファシリテーターのカバンの中身 コラム2 オンラインでのファシリテーション 第3章 ソーシャルなファシリテーションへ 1.ソーシャル・ファシリテーションへの挑戦 (1) 事例の概要 (2) まずは「話しあいのファシリテーション」から (3) 「共同行為のファシリテーション」へ 2.ソーシャル・ファシリテーションに必要な働きかけ (1) ネゴシエーション:最善の解決策を粘り強く考える (2) コーディネーション:対等につなぎ、調和を生み出す (3) コーチングとメンタリング:一人ひとりの力を引き出す (4) プロデュース:コンセプトを明確にし、プログラムを組み立てる (5) リーダーシップとマネジメント:基盤としての働きかけ 第4章 ソーシャル・ファシリテーションの現場 1.まちづくりは、対話の文化を広げること(福岡県福津市 津屋崎ブランチ・山口覚さん) 2.足湯ボランティアから、会議のコーディネーションへ(熊本県上益城郡嘉島町・鈴木まり子さん) 3.患者さんの思いを引き出し、主体性を育む(静岡県 パーキンソン病全国大会実行委員会・鈴木まり子さん) 4.学びの連鎖を誘発する市民講座づくり(茨城県つくば市 つくば市民大学・徳田太郎さん) 5.長期的視野で地域と向きあうNPOをサポート(宮城県登米市 奏海の杜・遠藤智栄さん) 6.企画・設計の上流工程から深く関与する(茨城県つくば市 気候市民会議つくば・徳田太郎さん) コラム3 海外のソーシャル・ファシリテーション 終 章 「落とし穴」とその対策にふれる 1.ファシリテーションの「落とし穴」 (1) 主体性を削いでしまう (2) 混沌から逃げてしまう (3) 策に溺れてしまう 2.「落とし穴」の回避策 (1) 参加者を信じる (2) 居心地の悪い場に居続ける (3) 引き算で考える 「次の一歩」のためのブックリスト |
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商品の詳細ISBN: 9784779307478判型: A5並 ページ数: 160 ジャンル: 社会, 教育, その他 刊行年: 2024年4月30日 |