商品の紹介
「発達」「教育」「臨床」の3本の柱を軸に、最新情報を踏まえさらに充実。専門領域の研究者たちが「子ども心理学の現在」を見直し、より現在の子どもの在り方に近い視点から執筆。
目次
まえがき 新版に際して
[第1部 子どもと環境]
第1章 子どもの発達――乳幼児期〜児童期 1 発達心理学とは何か 2 胎児期〜乳児期の発達 3 幼児期の発達 4 学童期の発達 5 まとめ
第2章 子どもの発達――青年期 1 青年期(思春期)の発達 2 自分とは何か 3 心身の混乱 4 多様なセクシュアリティ 5 現代と未来の青年期
第3章 集団における子ども 1 幼児期の仲間・友人関係の発達 2 児童期以降の仲間・友人関係の発達 3 いじめの典型的な行為としての関係性攻撃 4 仲間・友人関係に影響を与えるコミュニケ―ジョン・メディアの利用 5 社会に出るための準備段階にいる大学生に対して
第4章 地域社会と子ども 1 現代社会とそこで生きる人間の社会病理(問題) 2 子どもの生育をめぐる地域社会とソーシャル・キャピタルとの関係 3 心の居場所の大切さ 4 立ち直りの方策
第5章 文化と子ども 1 子どもが育つ環境 2 文化と学校教育 3 幼児期の子どもの発達の文化比較 4 文化と「自己」の発達 5 児童期の子どもの発達の文化比較 6 子どもの文化移動――マクロシステムの境界を横断することの意味
[第2部 子どもと学び]
第6章 学ぶということ 1 学習のタイプと学習の仕組み 2 生活体の基礎となる反応の学習 3 自発的な行動の学習 4 観察・模倣による学習 5 内発的動機 6 記憶と脳
第7章 ICT時代の学び 1 今日の子どもとメディア環境 2 ICT時代の授業・教室 3 ICTと情報リテラシーの学び
第8章 教師に求められること 1 教師と子どもの人間関係 2 教師と学級集団 3 子どもにとっての学級集団 4 教師像、教師に求められる資質能力 5 生徒指導 6 教師による対応が求められる様々な課題
第9章 生きていく力 1 生きていく力とは 2 自尊心 3 レジリエンス 4 社会情動的スキル 5 つながり合う力
第10章 子どもと道徳、それを育むテクノロジー 1 道徳性はどのように発達するか 2 学校教育における心理学視点を用いた道徳科授業の展開
[第3部 臨床としての子ども心理学]
第11章 子どもの心理臨床 1 子どもを対象とした心理臨床 2 子どもに対する心理臨床(心理アセスメント) 3 子どもに対する心理臨床(認知行動アプローチ) 4 子どもに対する心理臨床(非言語的アプローチ) 5 心理臨床を行う上での留意点
第12章 子どもの精神疾患 1 心身症 2 子どもに起きる精神疾患
第13章 子どもの発達障害(障害全般) 1 発達障害とは 2 知的発達症(知的能力障害)の理解 3 コミュニケーション症群の理解 4 自閉スペクトラム症の理解 5 注意欠如多動症の理解 6 局在性学習症の理解 7 運動症群の理解
第14章 子どものいじめ、不登校、虐待 1 いじめ 2 不登校 3 虐待
第15章 子どもに対する発達支援 構成 1 教育・保育現場における発達に課題のある子ども 2 特別支援教育における支援 3 ムーブメント教育・療法による支援
索 引
執筆者・担当紹介〈執筆順〉
吉村 拓馬(よしむら たくま)第1章・第11章2・3 最終学歴:筑波大学大学院修士課程教育研究科修了(障害児教育専攻) 学 位:修士(教育学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科講師(同大学院児童学研究科講師兼任) 専 門:臨床発達心理学 主 著:論文:「療育手帳判定における知能検査・発達検査に関する調査」(共著、LD研究第28巻、2019年)、「発達障害のある子どもの田中ビネー知能検査Xの知能指数の特徴と補正方法」(共著、LD研究第24巻、2015年)
初澤 宣子(はつざわ のりこ)第2章 最終学歴:お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程修了 学 位:博士(学術) 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科講師(同大学院児童学研究科講師兼任) 専 門:学校臨床心理学、教育心理学 主 著:「スクールカウンセラー便りを活用した全校型支援の模索――小学校・中学校・高等学校における各掲載事項の分析から」(共著、学校教育相談研究第31巻、2021年)、「読書療法理論に基づく文学読書体験尺度作成の試み」(単著、読書科学第60巻第2号、2018年)
石川満佐育(いしかわ まさやす)第3章 最終学歴:筑波大学 人間総合科学研究科(一貫制博士課程) ヒューマン・ケア科学専攻発達臨床心理学分野 博士課程単位取得満期退学 学 位:博士(心理学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科准教授(同大学院児童学研究科准教授兼任) 専 門:学校心理学 発達臨床心理学 主 著:『やさしくわかる生徒指導提要ガイドブック』(分担執筆、明治図書、2023年)、『新・教職課程演習 第9巻 教育相談』(分担執筆、共同出版、2021年)
春日美奈子(かすが みなこ)第4章 最終学歴:國學院大學大学院法学研究科修士課程修了 学 位:修士(法学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科教授(同大学院児童学研究科教授兼任) 専 門:少年法・司法福祉・社会病理学 主 著:『愛をください』(北星堂書店、2004)、『新♦子ども家庭福祉――私たちは子どもに何ができるか』(共著、教育情報出版、2020)
佐藤 淑子(さとう よしこ)第5章 最終学歴: ロンドン大学教育研究所(Institute of Education, University of London)博士課程修了 学 位:Ph.D.(教育学博士) 現 職:鎌倉女子大学児童学部児童学科教授(同大学院児童学研究科教授兼任) 専 門:比較教育学・文化心理学 主 著:『イギリスのいい子 日本のいい子』(中央公論新社、2001年)、『日本の子どもと自尊心』(中央公論新社、2009年)、「ワーク・ライフ・バランスと乳幼児を持つ父母の育児行動と育児感情――日本とオランダの比較」(単著、教育心理学研究 第63巻第4号、2015年)
廣田 昭久(ひろた あきひさ)第6章 最終学歴:上智大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程単位取得満期退学 学 位:文学博士 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科教授(同大学院児童学研究科教授兼任) 専 門:心理生理学、生理心理学 主 著:『現代心理学辞典』(分担執筆、有斐閣、2021)、『基礎心理学実験法ハンドブック』(分担執筆、朝倉書店、2018)
梨本 加菜(なしもと かな)第7章 最終学歴:東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学 学 位:修士(教育学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部児童学科教授 専 門:教育学 主 著:『博物館情報・メディア論』(共著、ぎょうせい、2013年)、『情報メディアと教育:新たな教育をデザインする 』(共著、樹村房、2023年)
伊藤嘉奈子(いとう かなこ)第8章・第11章1・4・5 最終学歴:千葉大学大学院 教育学研究科 学校教育専攻 修士課程修了 学 位:修士(教育学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科教授(同大学院児童学研究科教授兼任) 専 門:学校心理学、臨床心理学 主 著:『コラージュ療法のすすめ 実践に活かすための使い方のヒント』(分担執筆、金剛出版、 2023年)、『新・心理学の基礎を学ぶ』(分担執筆、八千代出版、2013年)
富田 庸子 (とみた ようこ)第9章 最終学歴:神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程後期単位取得退学 学 位:修士(教育学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部児童学科教授 専 門:臨床発達心理学 主 著:『シリーズ臨床発達心理学・理論と実践A 育児のなかでの臨床発達支援』(分担執筆、ミ ネルヴァ書房、2011年)、『人口の心理学へ――少子高齢社会の命と心』(分担執筆、ちとせプレス、2016年)
藤澤 文(ふじさわ あや)第10章 最終学歴:お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了 学 位:博士(人文科学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科准教授(同大学院児童学研究科准教授兼任) 専 門:教育心理学、道徳心理学、教育工学 主 著:『青年の規範の理解における討議の役割』(ナカニシヤ出版,2013年)、『道徳教育はこうすれば<もっと>おもしろい:未来を拓く教育学と心理学のコラボレーション』(共編著、北大路書房、2019年)
小国美也子(おぐに みやこ)第12章 最終学歴:東京女子医科大学大学院修了 学 位:博士(医学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科教授(同大学院児童学研究科教授兼任) 専 門:小児科学、小児神経学 主論文 :『子どもの保健――健康と安全〔第2版補訂版〕』(共編著、へるす出版、2023年)、『ライフサイクルでみる女性の保健と健康』(共著、ミネルヴァ書房、2020年)、「難治性てんかんに対するケトン食事療の再検討」(脳と発達第41巻第5号、2009年)
飯村 敦子(いいむら あつこ)第13章 最終学歴:東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科修了 学 位:博士(教育学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部児童学科教授(同大学院児童学研究科教授兼任) 専 門:ムーブメント教育・療法学(音楽ムーブメント)、発達教育学、特別支援教育 主 著:『Clumsinessを呈する就学前児童の発達評価と支援に関する実証的研究』(多賀出版、 2003年)『発達障がい児の育成支援とムーブメント教育』共著、大修館書店、2014年)
宮田 周平(みやた しゅうへい)第14章 最終学歴:青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了 学 位:修士(心理学) 現 職:鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科准教授(同大学院児童学研究科准教授兼任) 専 門:臨床心理学、人間性心理学、フォーカシング 主 著:「Clearing a spaceをうつ病のクライエントに適応するための工夫」(単著、心理臨床学研究 35巻1号、2017年)、「心療内科における樹木画試験の画像解析」(共著、電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)、133巻7号、2013年)
小林 保子(こばやし やすこ)第15章 最終学歴:東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科修了 学 位:博士(教育) 現 職:鎌倉女子大学児童学部児童学科教授(同大学院児童学研究科教授兼任) 専 門:障害児療育・特別支援教育・ムーブメント教育・療法 主 著:『子どもの育ち合いを支えるインクルーシブ保育 新しい時代の障がい児保育』(編著、大学図書出版、2017年)、『子どもたちが笑顔で育つムーブメント療育』(編著、クリエイツかもがわ、2020年)
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