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イロニーと良心
木瀬 康太 著
価格: 2,700円+税
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商品の紹介
イロニーをもたらす「知」と、良心に根ざした「信仰」との相剋を、美学的考察によって丹念にあぶり出し、美学を礎にした倫理の構築を展望する。
目次
序論 本書の研究視角と叙述方法 第一部 初期キェルケゴールの哲学的美学:イロニー論 第一章 キェルケゴールの問題意識 第二章 美学研究の開始 第三章 イロニーについての知見の拡大過程 第四章 様々な美学的考察――イロニー論との関連で―― 第五章 『イロニーの概念について』における疎外論と「宥和」論 中間考察 第二部 初期以後のキェルケゴールの神学的美学:良心論 第六章 誤った方向をとった「反省」に抗して 第七章 イロニーと良心の協働――『愛のわざ』を中心に―― 結 語 信仰の光学としてのキェルケゴール美学――尊厳論への展望――
木瀬 康太 (きのせ こうた) 1980年1月3日生まれ 2019年6月 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化コース博士課程修了 博士(学術) 現在 在野の研究者・翻訳者として活動
主要業績 <論文> 「普遍から個別へ―西田幾多郎によるキェルケゴール理解と「自己」についての思索――」(『比較思想研究』第43号、2016年) 「キェルケゴールにおける「直接性」と「反省」」(『新キェルケゴール研究』第17号、2019年) 「初期キェルケゴールにおける美学―美的「宥和」論の構築―」(東京大学大学院総合文化研究科博士学位論文、2019年) 「行き過ぎた「反省」を撤収させるということ―キェルケゴールによるハイベア批判と「教養」の問題をめぐって―」(『新キェルケゴール研究』第20号、2022年) <共訳> 『キェルケゴールは反ヘーゲル主義者だったのか?―彼のヘーゲルへの関わりを再吟味する―』(ジョン・スチュアート著、桝形公也監訳、萌書房、2023年)
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商品の詳細
ISBN: 978-4-7793-0737-9
判型: A5
ページ数: 240
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2024年02月26日
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