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持続社会の建設プランと新パラダイム
山縣 俊夫 著
価格: 3,400円+税
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商品の紹介
本書は、元日立の生産技術者が、「仕事の方法」の分析・改善のプロとして、見捨てておけなかった人文系学問領域での、定年後の一五年間をかけた研究の成果である。文明崩壊の危機を脱するための原動力となる新しい政治システムの構想の提案書である。人文系学者の「仕事の方法」を分析した結果、社会的に重要な活動領域が未発達であることを発見した。発達に必要な新しいパラダイムの提案書である。
目次
まえがき
第1章 本書の概要 1 我われはどこから来たのか 2 我われがおかれた立場 3 H・G・ウェルズの悲願 4 ドラッカーの先見性 5 諸社会問題の解決 6 人文系学問における新しいパラダイム
第1部 新しい世界政治システムの概要
第2章 未来ナビと新しい地球社会の建設プラン はじめに 1 構想の意味と誕生の背景 2 基本的問題と目指す社会の理念 3 先覚者の示唆 4 問題解決の基本戦略 5 政治システム改革のカギ 6 世界全体の仕組みの可視化・透明化 7 知的な財の誕生と社会 8 新しい政治システム 9 理想社会実現への道 10 我われ市民が、いまなすべきこと おわりに
第3章 未来の根本原因と未来ナビによる解決 はじめに T 問題解決の基礎的検討 1 政治における根源的な問題 2 新しい社会の構造 3 改革を進めるうえでの注意事項 U 直面している問題の解決の見通し 4 国連での国際問題解決の限界 5 大量の難民や移民の発生問題 6 EUにおける問題 7 トランプ現象の意味するところ 8 経済問題 9 新たな経済成長の必要性 10 日本での問題の解決について 11 最近の問題の解決について
第4章 新しい政治システムの要点確認 1 パラダイム転換の問題との遭遇 2 政治における課題 3 根本的な点からの問題解決の方法 4 政治における基本的な問題の解決 5 構想の実現への道 6 意識改革の必要性
第5章 持続可能な社会へ計画的に移行する 1 持続可能な社会へ転換することの意味 2 新経済システム移行の全体的な進め方 3 新経済システムの基本構造を求める 4 移行計画書の作成 5 協力体制の構築に向けた課題 おわりに
第2部 人文系活動におけるパラダイム転換とイノベーション
第6章 学問における新しいパラダイム 1 人文系学問におけるパラダイム転換 2 私がこれまでに学んだこと 3 普遍的な探究の出発点 4 システムについての基礎的な知識 5 文化の進化という見方での検討 6 「もの作り」世界と政治の世界の比較検討
第7章 個人の人生と社会の航行支援 1 システム・モデル化の注意点 2 人生における航行支援システムの必要性 3 「仕事の基本システム」についての理解 4 未来ナビの本質的な意味の検討 5 情報処理の面からみた未来ナビの実現性
第8章 人文系と理工系の学問の融合 T 新しい人文系学問の再構築 1 学問の目的の再検討 2 未来ナビと大乗仏教との関係 3 コントと三木清の洞察から 4 論理学の再検討 5 欠落していた文化的遺伝子 U メタ科学とシステム設計との連係 6 メタ科学の創設と概要 7 システム設計について
第9章 社会の基盤にすべき思想と知識体系 1 物質科学から人間学までを貫く思想と知識体系 2 システムの最上位の機能階層で考える 3 アメリカ産業のマネジメント改革から学ぶ 4 人文系活動領域におけるイノベーションの全体像
最終章 二一世紀の歴史的位置づけ
引用したドラッカー著一覧 初期の拙稿一覧 注記一覧表 あとがき 初出文献一覧表 「核抑止を超えて」湯川・朝永宣言 日本ウェルズ協会設立趣意書
〈著者紹介〉
山縣 俊夫(やまがた としお) 1948年 茨城県日立市生まれ,茨城大学工学部機械工学科卒業.鞄立製作所入社,重電機工場の生産技術部門にて蒸気タービンの羽根曲面NC 加工用CAD-CAM システム等の開発に従事.情報システム部門にて工場内技術管理等に従事.現在NPO 法人日立理科クラブ理科室のおじさん,ドラッカー学会会員、地球システム・倫理学会会員,比較思想学会会員
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商品の詳細
ISBN: 978-4-7793-0728-7
判型: 四六並
ページ数: 332
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2024年
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