法学入門 稲正樹・寺田麻佑・松田浩道・吉良貴之・成原慧・山田哲史・松尾剛行著 - 北樹出版の大学教科書

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法学入門

法学入門
稲正樹・寺田麻佑・松田浩道・吉良貴之・成原慧・山田哲史・松尾剛行
価格: 2,800円+税

商品の紹介

法学とは何かから始まる法学入門ではなく、現代社会における問題と法がどのようなつながりがあるか、最先端の事案を素材に、問題点を意識することができるようにした法学入門書です。主体的に考える、法学的な考え方を身につけることを通し、法学を学ぶ魅力を発信していく入門書となっています。



[目次]

 第1部 初学者のための法学                   
第1章 法の作られ方                      
 1節 立法・司法・行政と法
  1 立法の手続き――法の制定
  2 三権分立の考え方――立法・行政・司法の関係
  3 立法と司法の関係について
  4 憲法改正の手続
 2節 法律家が政策実現過程において果たすべき役割ーー共政策の法務
  1 公共政策法務の意義
  2 公共政策のプロセス
  3 公共政策法務の担い手
  4 政策実現過程と法律家の役割
  5 民泊の具体的事例
  6 おわりに
第2章 法と法学の発展                     
  1 法の歴史を学ぶ意義
  2 古代ギリシャ・ローマの法思想
  3 中世から近代へ
  4 法と社会:19世紀ドイツの論争から
  5 まとめ
第3章 社会規範と法                      
  1 法とは何か――社会生活と社会規範
  2 社会規範が包含する様々な規範
  3 社会規範の問題と法規範の特性
  4 法と道徳
  5 規範としての法――国と法と私たちの関係

 第2部 現代社会と法                     
第4章 AIから考える法                   
  1 AIとは何か
  2 AIは権利を持つことができるのか?
  3 AIが事故を起こしたら誰が責任を負うのか?
  4 AIに政治を委ねることはできるか?
  5 AIは裁判官になれるか?
  6 AIネットワーク時代の法はどうなるか?
  7 むすびにかえて
第5章 情報化社会と法                    
  1 ビッグデータとAI、個人情報保護の諸問題
  2 ネットワーク活用とデータに関する諸問題
  3 コネクティッドカーやドローンなど、先端技術を活用したサービスの諸問題――特区法制の活用―生産性向上特別措置法の制定?
  4 情報化社会におけるアーキテクチャの重要性
  5 情報化社会と立法・行政・司法――そして、今後考えられる対応
第6章 表現の自由とプライバシー               
  1 表現の自由とは何か、なぜ重要なのか
  2 プライバシーとは何か、なぜ重要なのか
  3 表現の自由とプライバシーの対立――モデル小説と検索エンジンによるプライバシー侵害を手がかりに考える
  4 表現の自由とプライバシーの連携
    ――ネット監視とブロッキングを手がかりに考える
  5 むすびにかえて
第7章 環境と法                      
  プロローグ 環境と法を考える重要性
  1 環境問題と日本――公害の歴史
  2 法と条例の関係――環境問題解決のための条例の重要性
  3 環境問題の特徴――リスクと環境、法的対応の難しさ
  4 環境権と憲法改正
  5 環境問題と政策形成訴訟
  6 将来世代と環境、今後の環境と法について
第8章 契約責任と不法行為責任――医療事故を念頭に        
  1 様々な種類の責任
  2 具体的な事例
  3 契約責任と不法行為責任
  4 証明責任及び要件事実
  5 契約責任と不法行為責任の相違と接近
  6 医療水準論
  7 民法改正
  8 おわりに
第9章 起業家のための会社法の基礎
  1 選択肢としての「起業」
  2 企業の成長ステージと会社法の意義
  3 会社法による「利害調整」と合意による「上書き」
  4 M&AとIPO
  5 会社法の世界へようこそ
第10章 刑事法の基礎                     
 1節 刑事司法制度の変化と現状から法学のあり方を考える   
  1 民事法と刑事法の違い
  2 刑罰の本質や正当化根拠――応報刑主義、一般予防と特別予防
  3 罪刑法定主義の原則
  4 日本の刑事訴訟の構造
  5 刑事弁護人の役割
  6 絶望的な刑事手続
  7 日本の刑事司法の問題点・転換期にある刑事司法
  8 裁判員裁判
  9 さいごに―刑罰のダイバージョンとしての反則金通告制度
 2節 医療事故を念頭に刑法を考える        
  1 医療事故に対しても適用される刑法
  2 刑法の基本的な考え方
  3 医療事故に対する刑法の適用
  4 チーム医療
  5 刑罰という手段を取るべきか?        
第11章 刑事手続の保障                   
  1 導入:なぜ刑事手続における手続保障が必要なのか
  2 概説:日本国憲法における刑事手続保障
  3 ケーススタディー:GPS大法廷判決
第12章 憲法と民法                      
  1 最高法規としての憲法
  2 社会の基本法としての民法
  3 憲法と民法の関係
  4 ケーススタディ:森林法判決を読む
第13章 国際社会における法                  
  1 国際法の歴史的展開
  2 国際法の法源
  3 紛争の平和的解決手続
  4 日本法における国際法
第14章 歴史の中の日本法                   
  1 「明治革命」から近代国家形成へ
  2 大日本帝国憲法の時代
  3 日本国憲法の成立
第15章 改憲問題の現在                     
 1節 自民党改憲草案の検討 
  1 憲法前文
  2 「天皇を戴く国家」と国民主権の形骸化
  3 非軍事平和主義の放棄
  4 基本的人権の形骸化
  5 緊急事態条項
  6 憲法改正条項自体の改正
 2節 安倍9条改憲とは何か

商品の詳細

ISBN: 9784779305894
判型: A5
ページ数: 278
ジャンル: 法律
刊行年: 2019年3月25日

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