|
「先駆的二人称」を求めて
川津茂生著
価格: 2,400円+税
|
商品の紹介
哲学と自然科学の乖離を架橋しうるものとして、「一人称と三人称の対立」を宥和する「先駆的二人称」の概念を提示する。哲学的心理学の立場から「存在の科学」を素描する。
〈第1部 人称の哲学的心理学〉
第1章 視知覚と意味をめぐる考察 1 視知覚の構図 2 視知覚と意味 3 ニューロンと日常言語 4 新しいパースペクティヴ 5 個別と普遍
第2章 存在科学ヘ向けて
第3章 存在の表と裏
第4章 先駆的二人称から見た存在 1 存在の問題 2 存在の分裂の危機 3 危機の源泉 4 オイディプース王の存在分裂 5 存在の球面理論 6 分裂の苦悩の解決 7 先駆的二人称 8 「先駆的二人称」としての神と「私」 9 先駆的二人称から見た存在
第5章 人称的構造の素描
第6章 一般人称理論へ向けて 1 危機の本質 2 対立を調停するもの 3 無人称の「無」と宗教的経験 4 冒険者は冒険者と出会う 5 一般救済理論ではなく、一般人称理論へ 6 脳と意識
第7章 和解の人称 1 もっとも深い自覚ともっとも深い動機づけ 2 受容性の一方向性 3 他者のための方法序説 4 共通感覚生成磁場としての先駆的二人称 5 神の存在の時間論的証明 6 和解の人称
第8章 実存響応の達成
第9章 復活の人称 1 逆転の逆転の逆転 2 律法の哲学と福音の哲学 3 一人称の前提条件 4 一人称の再生—内省的反復 5 先駆的一人称 6 人称の三位一体 7 三位一体でなければ解けない問題がある 8 確かな存在
第10章 二人称の問題 1 言葉と経験 2 「二人称」論文の執筆の難しさ 3 「先駆的二人称」論文について 4 学と人称(人格)性 5 経験の普遍性 6 人称的対立の二重性と二人称の確実性 7 今後の研究の課題
第11章 生活の中の人称 1 はじめに 2 外部からの視点 3 生活と思索 4 人称の世界 5 人称的世界の構築に向けて
〈第2部 「先駆的二人称」への旅路〉 1 歩み始めた頃、そしてその後 2 和解ということ 3 矛盾について 4 先駆的二人称とはどういうことか 5 生活の再発見 6 生活の局面の展開 7 生きることの境涯 8 受容性 9 根源的虚無体験 10 もう一つのエヴィデンス 11 「視覚探索研究会」の思い出 12 森有正の言葉 13 絶対的二人称の現れ 14 人間的な二人称 15 はじめて御殿場に行く 16 通勤のことなど、徒然に思うこと 17 2015年雑感 18 空の鳥を見よ 19 聖書研究1「世」に対する決別の言葉 20 聖書研究2 計画の変更と涙の手紙
|
商品の詳細
ISBN: 978-4-7793-0544-3
判型: 四六上
ページ数: 304
ジャンル: 哲学・倫理・宗教, 心理
刊行年: 2017年5月25日
|